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図書館ユニオン・図書館見学ツアー「労働図書館」

 今年2回目の「図書館見学ツアー」が9月29日に開かれました。

今回は労働に関する資料だけを専門に収集・保存している専門図書館、その名も「労働図書館」の見学です。

 厚生労働省の独立行政法人、労働政策研究・研修機構と言ういかめしい(?)名前の機関が運営している図書館で、控え目にたたずむ、研究所のような建物の1階にありました。  1958年に設立され、日本有数の労働専門図書館とのことですが、今年4月に業務委託されたそうです。

◆労働関係資料が17万点◆

 戦前からの労働組合・労働運動関係の資料や、調査研究報告書。

紀要・学会誌、雑誌などなど、蔵書類は17万点で、資料の9割が3類の分類だそうです。

逐次刊行物は1100種を誇ります。  定期購入している雑誌が棚に展示されていましたが、労働関係だけでこんなにも多くの雑誌があるのかと驚きました。

公共一般の理論誌「セオリスト」も置かれていました。

公立図書館ではお目にかかれない眺めで、初めて見聞きするタイトルが沢山ありました。  ナショナルセンター、産別労組の、年1回の大会資料(黄色く変色したその昔のものがずーっと)が大量に保存されている棚の前では、「公共一般の大会資料も置いてもらおうか?」とか、「公共一般は、これっ位のスペースで収まっちゃうね」とか「大労組に肩を並べられるのはいつの日かね?」などと冗談を言って盛り上がりました。

◆閉架書庫も案内

 開架スペースの説明は勿論、閉架スペースも隅々までじっくりと見せて頂き、特に職員以外立ち入ることのできない地下の部屋までじっくりと見せて頂き、厚遇に参加者一同感激でした。  地下書庫の段ボール箱に入ったままの未整理の資料(一次資料)についても、当面の困難点を打ち明けていただけるなど親身な説明がありました。  「赤ちゃんからお年寄りまで…」「地域の特性に合わせて…」の公立図書館とは全く趣の違う「労働専門」の図書館は、お固く地味な印象ではありましたが、その方面の資料を求める人にとっては実に心強い存在であると実感しました。

電話・ファックス・文書・メールでのレファレンスにも当然のことながら対応しているそうです。  今回の参加者は、名古屋から来て下さった方もおり総勢 人の参加で、あっという間に時が過ぎ、充実の2時間でした。  見学の後は、上石神井駅前の某所で楽しく食べ飲みし、親睦を深めました。館内を案内して下さった方も飛び入り参加して下さり、大いに盛り上がりました。  今後も特色と興味のある図書館の見学を企画しますので、次回は是非あなたもご参加下さい。


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